ブルーベリー栽培学校で勉強した生徒さんの畑 1
2010年の秋に、僕の畑に鹿児島から視察のお願いがありました。稲刈りシーズンだったので、どうしようかと思ったのですが、遠方から見に来たいと言うことだったので、視察を受け入れました。
視察中、彼から僕のHPを絶えず見てくれていたこと。ブルーベリー栽培を10年やるのだけれど、まったく上手くいかない。何がわるいのか、何処がおかしいのか、まったくわからないとの返答でした。
教えるつもりはなかったのですが、彼の学びの姿勢にひかれたのか、目の前にあったブルーベリーの樹を使って剪定ってこうやってやるんよって実際に僕がハサミを入れて技を見せてあげました。
ハサミを入れている箇所に感動したのか、なんなんやこれって言う顔をするんです。そこ切っちゃうんですかって。僕の技に感動したんでしょうね。それから、数日後、鹿児島から一通の手紙が届きました。僕の一番弟子が誕生した瞬間です。
その後、2011年冬からスカイプにてブルーベリー栽培の授業を始めました。弟子と言っても人柄からか友達感覚のお付き合い。ニックネームもよしにゃんに決まりました。九州男児、ガッツもあります。なんか独特(爆)僕もよしにゃんと授業するのが楽しみで。。。
机上論は、スカイプで。そして、実践講座は、農園で僕がマンツーマンの指導の剪定講座です。写真は、その時の様子剪定の講座も年に1日~2日を3年ほど実習したでしょうか。僕の技の伝授ですね。
それと並行して、よしにゃんも畑のリ・ニュウアルです。教えた土作りと10年間、育てたブルーベリーをすべて伐採。僕が伝えた品種にすべて植え替えです。この思いっきりには、さすがの僕も感動の域でした。僕のことを信じてくれたんだと受け止め、その後も熱血指導!
なんで伐採かと言うと、品種の選択が間違いだったのです。間違った品種を植えているからブルーベリーが実らないのです。僕も、そうでしたから、よしにゃんのことがすごく分かるんです。間違ったもの愛情かけて育てても実のつかない品種は、実がつかないですから。果実の遺伝子がそうなのだから。
同時に、ブルーベリー栽培学校の仲間も増え、ブルーベリー栽培の熱血集団・タートルズも結成。
よしにゃんからも、指導を受けた剪定技術により、今までの樹形とはまるっきり違って、いい枝がガンガン出るって感動の声。リ・ニュウアル2年目から少し果実を収穫し、そして、2014年。プレ・オープン。お客様からも、以前のブルーベリーとは、全く違うとの声をもらって確かな手ごたえを得て、2015年、夏。ブルーベリー狩りを正式にオープンするとの連絡をもらいました。弟子入りして4年目の出来事。
その知らせを受けて、僕も心が動き、鹿児島よしにゃんの農園へ。タートルズのみんなと共に激励に訪れました。
クボタカラーのオレンジ色のジャケットに、マフラー。帽子は、もちろんブルーベリー色の紫。俺の畑、見てくれよ~って以前とは違うから~って、魂の叫びが、表情をみてすぐに感じ取れました。いい顔したましたよ~(笑)
新しく植え替えた品種のブルーベリー。
まず、土つくりが素晴らしかった。指導したとうり。冬の防除も完璧の領域。越冬する害虫は、ほぼナシですね。そして、樹形。これまた素晴らしい。植え付け3年の樹だそうです。何がいいって、このズングリしたトルク感のある枝ですね。素晴らしかったです。そして、剪定も理論どうり実践してくれてるのが分かります。
今季は、ここをポイントねって言って、実技指導もさせて頂いて、よしにゃんも技を再度確認。より自分のものになったと思います。肉体化とでも表現しましょう。
こちらの樹は、まだ、剪定していない樹。あれやこれやと説明してくます。2月中には、すべての本数が終わるとのことそして、土作りも同時に進めるとのことでした今年オープンのブルーベリー狩り。この樹形からするとお客さんに喜んで頂けるブルーベリーを収穫してもらえるんじゃないかなって感じます。けれど、よく辛抱したなって。絶対にやりきったるって言う強い気持ちが彼にはありますね。そして、ユーモラスも。この夏が楽しみやね。ブレーク間違いなしでしょう。
きっと。
記念のスナップ。実は、僕と彼は、同級生なんです。ブルーベリーに関しては、師弟関係ですが、そこをはずれると友達になってしまいます。これからもよろしくね。よしにゃん!
よしにゃんを囲んで、タートルズのみんなで。
2015年・1月下旬。鹿児島の畑は、カリフォルニアのような陽気な太陽が差し込み、僕達の笑いを晴れやかに演出してくれました。
みんなに感謝。
ありがとう!