何をなすべきかを問いただせ
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経営にとって一番大切なこと。
マーケティングの神様フィリップコトラーは言っています。何をなすべきかを問いただすことだと。
突き詰めると経営理念に当たります。そして、経営とは単にお金を稼ぐことではないということ。
お金は経営体から発せられたミッションを実行し世の中でそのミッションが人の為に役に立ち、
そこで初めて対価として頂けるものだとコトラーは言います。
再度、問いかけます。経営とは何か。世の中で役立つことをすることなのです。
もう少し言い換えるならお客さまの為になることですね。お金は対価そのものでみんなを幸せさえ
すれば後からついてくるのです。そう体で感じとって経営は動き始めます。
そして、お金は知らない間に貯まっているのです。
上記のこと僕がフィリップコトラーから感じとったことです。
我が家は系図を見ると寛文年間から始まります。
僕が12代目。元来、農家でこの土地を耕して来ました。11代目の父が土地利用型の農業を始め
水稲経営の規模拡大に努めます。当時、父が運転していた32馬力のキャビン付のトラクター
高校生の僕には刺激的でした。目に見えるスケールを感じる父の農業に影響を受けて
僕が農業を始めたのが26歳。父に教えを受けて米の栽培を開始。そして、米作りを勉強しながら、
自分で何もない所から何かを作りたい。その想いの中でブルーベリー栽培を始めたのが28歳の時。
農業を始めて2年後のこと。2000年に240本の苗を造成した畑に植えました。
もうあれから22年。
2019年に農園を法人化。2022年、社員2名を育てながら40haにお米を作付けし、
500本のブルーベリーを栽培しています。
僕の農園の経営理念は、農業を通じて「お客様に喜びと感動を伝えること」
そのスタンスは昔から変わりません。けれども、自分の成長と共に、会社も社員も育ちます。
お米の作付け30haを超えた当たりから、地域農業を守り抜かなきゃって言う想いが以前よりも
増して出て来ました。耕す農地はもちろん、農道や畦道、河川から連なる水系をひっくるめてです。
地域農業を守り抜く為の秘策は、美しく田畑を管理すること。地道ですが、
そこに尽きると思います。そして、田畑の美しさは、美味しさに比例するとも思います。
農業経営を通じて自分に課せられた使命がそこにはあります。
使命感から大きな柱、ブレない自分が出来上がり成長できた自分に出会うことができました。
自身で農業を通じて何がやりたのかを問いかけて見て下さい。
初めは薄っぺらいものかも知れません。けれど、農業とド真剣に向き合えば、自身の成長過程に
おいて熱い想いが体の中で更に湧き出るはずです。そして、自分が本当にやらなくてはいけない
ことが見えるのです。自分に課せられた使命は必ずあるのです。